知っておくと安心
旅行者が日本で実際に不安に思う疑問に、正直にお答えします。
日本で救急車を呼ぶといくら?
119番も、救急車の出動・搬送も、全国で無料です。旅行者を含め誰でも無料。本当の緊急時は、費用の心配で通報をためらわないでください。
その後の病院での治療は無料ではありません。日本の健康保険が無い場合は全額を自己負担します。旅行保険に入っていれば後日払い戻せることが多いので、領収書はすべて保管を。パスポートと保険の情報を持参してください。
緊急でなく自分で移動できる場合は、クリニックを受診するか、#7119(救急安心センター)へ。ただし#7119は全国共通ではなく実施地域のみです。つながらない場合は、地域の救急相談窓口を調べるか、JNTOのホットラインへ。
「救急車が有料化された」と伝えられることがありますが、正確ではありません。救急車の出動・搬送は無料のままです。有料なのは病院側の「選定療養費」(約7,000円〜)——紹介状なしで大病院を受診した場合の初診料で、一部地域では救急搬送されたが軽症で入院に至らなかった場合にも適用されます。運賃ではなく病院の費用です。
結論:呼ぶのは無料。本当の緊急でためらう方が、はるかに大きなリスクです。
ポカリ?アクエリ?OS-1?——暑さに効く飲み物はどれ?
日本の夏は危険な暑さと湿度で、そこら中にある青いボトルは、その防衛線の一部です。正直な違いを説明します。
ポカリスエットとアクエリアスはスポーツドリンク=「予防」用。症状が出る前、歩いて汗をかいている間に飲むもの。どちらでも良いですが、ポカリの方が塩分がやや多め(Na約49mg/100ml、アクエリは約40mg)。コンビニ・自販機のどこでも買えます。
OS-1は別物:経口補水液(Na約115mg/100ml・糖分控えめ)=症状が出てからの「回復」用。めまい・頭痛・大量の汗・こむら返りが出たらこちら。水分吸収が最速です。主にドラッグストア・薬局で売られ、コンビニには無いことも。店員にこう見せてください:「OS-1(オーエスワン)はありますか?」
近くにドラッグストアが無い?それでもスポーツドリンクは水だけよりずっと良い。大汗の後の水だけでは、失った塩分が戻りません。
危険ライン:意識がもうろう・汗が止まった・自力で飲めない人には無理に飲ませないで——首・脇・足の付け根を冷やして119番。応急手当ガイドに熱中症の手順があります。
完全に圏外…それでもSOSを出すには?
お使いのiPhoneが14以降なら、「衛星経由の緊急SOS」は日本でも使えます。携帯もWi-Fiも圏外のとき、110番や119番に発信しようとすると、iPhoneが衛星接続を提案します。画面の案内に従い、空が開けた方向に向けてください。(iOSは衛星経由のメッセージ送信も可能です。)
Android:衛星SOSは日本ではまだ広く使えません(主に米国のPixel)。ここでは当てにしないでください。本格的な山では、SOSボタン付きの専用衛星通信機(例:Garmin inReach)の携行を。
GPSは圏外でも動きます(受信専用のため)。だからオフラインでも現在地は分かります。座標をメモして救助側に伝えましょう(下のボタンで今すぐ表示できます)。
衛星機器が無い場合:少しでも電波を拾えるよう高く開けた場所へ移動し、出発前に誰かに行程を伝え、笛(3回吹鳴)や目立つ服装で捜索されやすくしましょう。
旅行保険に入っていなかったら?治療費は誰が払う?
「お金が払えないから」という理由で緊急の治療を断られることはありません。医師は正当な理由なく診療を拒めないためです。ただし「どの病院でも必ず診てもらえる」という意味ではありません。個々の病院は満床だったり専門外だったりして、他院へ回されることがあります。緊急時は119番へ。救急隊が受け入れ可能な病院を探してくれます。
日本の健康保険が無ければ全額自己負担で、高額になり得ます。支払い手段を必ず用意してください。
旅行保険に入っているなら、領収書と診療記録をすべて保管して後日請求を。多くの保険には24時間のアシスタンスデスクがあり、提携病院なら「キャッシュレス」で直接支払ってくれることも。早めに電話しましょう。
保険が無く、その場で払えない場合も請求は残ります。日本は医療費未払いの訪日客への確認を強化し始めています。本当に支払いが難しいときは大使館に相談を。理想は、渡航前に旅行保険に入っておくことです。
いつも飲んでいる薬は日本の薬局で買える?
基本的に、市販では買えません。処方薬は医師の診察と日本の処方箋が必要で、薬局でそのまま買うことはできません。軽い症状(痛み・かぜ・胃の不調)なら、ドラッグストアの薬剤師が市販薬を提案してくれますが、銘柄や成分量は異なります。
ですから、自分の処方薬は旅行分をまとめて持参し、処方箋のコピーか医師の説明書も一緒に。
持ち込みは3つに分かれます。「全部ダメ」ではないので、ここを取り違えないでください:
1. 一定量まで手続き不要。通常の処方薬は、おおむね1か月分までなら書類は要りません。それを超える場合や、注射器・CPAPを持ち込む場合は、事前に輸入確認書(旧「薬監証明」)を取得します。
2. 事前の許可があれば持ち込める。麻薬や医薬品覚醒剤原料——コデインを含む薬、スーダフェド等のプソイドエフェドリン製品、強い鎮痛薬の多く——は、処方を受けた本人であれば、地方厚生局麻薬取締部の事前許可を得て携帯できます。問題なのは薬そのものではなく「許可を取らずに到着すること」です。
3. そもそも持ち込めない。アンフェタミン系のADHD治療薬(アデロール、デキセドリン等)は、外国の処方箋があっても、手続きをしても持ち込めません。
自分の薬が2か3に当たりそうなら、渡航のかなり前に日本大使館または麻薬取締部へ確認を。許可の取得には時間がかかります。
病院の支払いはカード?現金?
現金が必要になる前提で。多くのクリニックや中小病院は現金のみ、またはカードの種類が限られます。都市部の大病院は主要クレジットカードに対応することが増えていますが、過信は禁物——安全のため十分な現金を。
旅行者は全額前払いが基本で、支払いは会計時。旅行保険に24時間アシスタンスがあれば、まず電話を。提携病院なら「キャッシュレス」で病院に直接支払ってくれ、立て替え不要のことも。
明細付きの領収書は必ず受け取り、必要なら診断書(有料のことあり)も依頼を——帰国後の保険請求に使います。
パスポートを無くした — 帰国までどれくらい?
多くは数日、長くて1週間ほど——大使館によって異なります。手順は2つ:まず警察に届け出て「紛失届出証明書」をもらう。次に自国の大使館・領事館に連絡し、渡航書(緊急用)か緊急パスポートを発給してもらう(通常のパスポート再発行より速いことが多い)。
日本を出国する前に、その新しい書類のために日本の出入国在留管理庁で出国の手続き・証印も必要です。順番や予約の要否は大使館が案内してくれます。
早めるコツ:パスポートの写真かコピー、予備の証明写真を、原本とは別に保管しておくこと。本アプリの「紛失・盗難」ガイドに手順と大使館の連絡先があります。
レストランで食物アレルギーをどう伝える?
日本は食物アレルギーへの意識が他国より低めで、特に小さな個人店では顕著。コンタミ(混入)も珍しくありません。「少しなら大丈夫」と考えないで。
英語に頼らず、日本語で書いて見せるのが確実。一言でOK:「◯◯アレルギーがあります。入っていますか?」。「ナッツ類」「魚介」ではなく、品目をはっきり伝えて。
日本が包装食品に表示を義務づけるのは9品目——卵・乳・小麦・そば・落花生(ピーナッツ)・えび・かに・くるみ・カシューナッツ(カシューナッツは2026年4月に追加)。重要:この義務は包装された食品の表示に関するもので、飲食店のメニューは同じ制度の対象ではありません。店では必ず自分で確認を。
そば(蕎麦)は特に注意:どこにでもあり、ゆで汁や器の共用でも混入し得ます。確証が持てない店なら、対応できる店を選びましょう。(登録したアレルギーは、医療翻訳カードにも日本語で入っています。)
情報の確認日: 2026-07-31
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